宝物裏2







宝物 裏 2  







「後今までのアンクに言った秘密事も教えていただけると嬉しいんですが。」

「秘密事もないじゃないか!アンクくんは全部オーズに言っているはずだが・・・。」

「そうですよね。後セルメダル集めて何するんですか?」



「それこそ秘密だよ。オーズ!」


「秘密ですか?」いずれ分かることなんでしょう?」

「そうだね!!いずれ!」

「では失礼します。」


「オーズ!!この私特製のケーキを持って行きたまえ!!」

「ありがたく頂いておきますけど、まだコアメダル持っているようなら俺にくださいね。」

「この私が持っていると思うのかね?」



「ええ。」


「鋭いな。オーズ。」

「危なくなったら渡すかもしれないね。」


「危なくなった時って、ヤミーやグリードは強いんですよ?分かってますか?」



「知っているとも!!君たちの事は観察させてもらっているからね!」


「戦いのときだけにしてくださいね。」

「分かっているよ!!オーズ。」




「オーズ。君は強い!!あのアンクくんと組めば世界も夢じゃない!!!」




「まぁ、君の意思次第だがね。」

「俺は世界なんて夢見てないです。目の前の事するだけです。」


「ほぅ〜〜謙虚だね。オーズ。」


「気に入ったよ!!!コアメダルもそのうち渡そうじゃないか!!」

「それにDr.真木の作った作品たちを有効に使ってくれたまえ!」

「君たちは2人で1人のようなものだろう?」


「アンクくんがヤミーやグリードを察知し、オーズが倒す。」

「そして戦いにおいて、オーズにその時有効だと思うメダルをアンクくんが渡す。」

「素晴らしいコンビネーションじゃないかっ!!!」




「が、アンクくんは所詮グリード。2人が思いあってもうまくいくか
どうかあやしいものだな!」



「これ以上俺とアンクに首突っ込まないでくれますか?」

「コアメダルやセルメダルなどは別としてですが・・・。」

「俺たちがうまくいくか行かないかなんてあなたに分かるわけないじゃないですか?!」



「オーズも怒るんだね〜〜。アンクくん絡みになると・・・」


「まあいい。首は突っ込まないよ。約束する。」

「約束破ったら俺容赦しませんから。」


「ハハハハハ!!!」




「じゃあ里中君このケーキとオーズをお送りしてあげなさい。」

「はい。社長。」


「失礼します。」









鴻上ファウンデーションから出ると、まだ蒸し暑い熱気が残っていた。


車に乗り込みクスクシエへと戻る途中、俺は考えた。

この秘書もヤバいと思った。

何かにつけてアンクに近づく!

ここは釘をさしておかないといけない・・・。

「里中さん?」

「はい、そうですが・・・何か?」


「アンクに用事がある場合は俺を通してください。」

「ご要望とあればそのようにいたします。」

「クスクシエにつきましたのでケーキを忘れずに持って行ってください。」



「わかりました。ありがとうございました。」


「では。」




ずいぶんさっぱりとした秘書さんだな〜。


あれで秘書が務まるのか?

秘書って言えば笑顔が1番なんじゃ無かったけ?

まあ、あそこは変わってるし、鴻上さんも派手なスーツ着てるし・・・。



ちょっと笑えてくるよな。あのスーツ。

どこで買うんだろう?


あの鴻上さんの事だからきっとオーダーメイドなんだろうけどね・・・。